何だと、こいつまだ息がある!

 けれど特に記すべきこともない。
 瞬間は幸福で、日々は戦いで、人生はまだ続く。
 さよならぼくらのはてなダイアリー、こんにちははてなブログ。恥ずかしい、旧人類なのでブログという響きがほんと恥ずかしい。

 何年か越しのメッセージも昨日書いたものと同じように読めてしまうインターネッツというのは怖いところだなあと思いました、おかあさん。

 あれからまた住まいが変わって猫と子が家族に増えて仕事を辞めて子がまた増えて家人の失職と就職で県内他市へ転居して最近じゃ出産関係以外では人生初の一泊入院なんかもしてなんかもう不惑目前なのに惑わない日なんていつ来るのか検討もつかない、そんな毎日を送っています。

 気が向いたらと放置しているものも数知れず、けれどまあまた手を付けることもあるでしょう。なにせもうじきこの北国でも桜が咲くというのだし。

はるまだとおき

 この度の震災で罹災された方、またそのご家族の方、ご親族・ご友人が罹災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 私の地元は秋田県内でも岩手・宮城・山形との境にある県東南端の市で、太平洋側には同級生や親類も多くいます。見たことのある街や、行ってみたいと思っていた街の変わり果てた姿、またそこで作られていた三陸の幸の加工品がまだ自宅にあるのを見る度に、胸がつぶれる思いです。

 秋田市は日常を取り戻しつつあります。新聞広告や会社のスケジュールが10日でストップしていたり、同僚や上司が被災した子供やきょうだいへ物資を届けに行ったり、ガソリンスタンドに長い長い列ができていたり、食料品店の棚がスカスカだったり、商店の営業時間が短かったり、夜の街から灯りが減ったり、そんな”被災地の隣県”状態と”週明けから通勤を始めた日常”状態がかみ合わず、また私の蚤の心臓のせいで少しの余震や風の軋みでも体が震えるので落ち着きませんが、申し訳ないぐらいに無事です。

 素人にできるのは県内での簡単なボランティアや募金ぐらいで大変歯痒いです。無事な者にできるのは忘れずにいること、いつか被災された方が”日常”と呼べる状態に近付けた時に、何でもない生活を提供できる社会の一部であること、それぐらいなのかなと思います。どうか一刻も早く、少しでも、ものごとが良いほうへ動いて行きますように。

ひとまずのリハビリ

 来年の手帳について覚書。早いって言わない。私以外には多分どうでもいい。
 2010年はキャンパスダイアリーのマンスリー+A6B罫ノートをいつぞやの高橋書店リシェル1のカバーに装着して過ごした。ペンはロットリング4in1。これに付箋紙を3種類ストックして流動的なものはそれを使う。月々の家事、公私の予定、家人の予定、夕に食べたものなどを書いていて、さすがにA6マンスリーのみでは足りない状況になって来た。来年の半ば頃までは今の状態が続くと思われる。
 他に日常的に手帳に入っているものはカード状の鋏、ほとんど利用していないけれど情報カード(5×3)5枚、なぜか伴侶の名刺が1枚。
 手帳の構成要素として希望するものは次の通り。

  • サイズ: 手帳判〜B6
  • 年間予定表: 特にこだわりはないが体調管理表を兼ねるので必須
  • 月間予定表: ひと月を俯瞰するページはやはり欲しい
  • 週間予定表: バーチカル(土日均等、時間軸長め) 自分の時間の使い方を把握したい
  • その他: ペンホルダー(必須)、メモページ(別冊を購入も可)

 で、主に高橋書店能率手帳で探し、高橋書店リシェル5(No.215)に一応落ち着いた。

  • サイズ: 店頭で実際に見たところA6に親しんだ身にB6はやはり大きく重く(そこまで多忙ではないし)、手帳判はA4判の4ツ折を挟み込めないことに気付いた。ティーズクラブは手帳判だがストラップを閉じると紙が落ちないので、その辺に何気に強かった(2007年に使用)。幅もペンを含めてA6判と同じぐらいに収まるし、バーチカルがあれば有力候補だったに違いない。
  • 月間予定表: デザインは使いやすいと思うけれど、実は巻頭に12か月分まとまっているほうが好み。妥協と週間予定表との兼ね合いによる。
  • 週間予定表: 色やフォント、全体のデザインは好み。しかし同リシェルの平日重視版は左一列のメモ欄がなく、それでなくても1日分の幅が狭くなる土日均等版になぜメモ欄があるのか不可解。月のカレンダーも当月+翌月分あると尚良いと思うけれど、リシェルは月間予定表がすぐに捲れるのでまあいいかというところ。
  • その他: 手頃な価格でありながら、2年使ってもへたれないカバーは本当に素敵。ぺらぺらした塩ビのペンホルダーは多機能ペンを装着するには心許ない。年間カレンダーページにさり気なくプランニング欄があるのも良いし、切り取りメモや方眼ノートなど細かな配慮も嬉しい。

 各社見て思ったのは、実用とデザインの兼ね合いというのは難しいなあということ。勿論好みだけれど、私はちっとだけめんこくて且つ丈夫なのが良い。高橋のリシェルやティーズのシリーズは比べれば比べるほど良く研究されていて、紙質も良いし、安心感がある。まあ色のバリエーション的には何だその、げふんげふん。サイトに厚さ・重量も掲載してくれると尚親切。
 と、考えるとどんだけ高橋好きなんだという感じだが、2011年手帳・カレンダー・家計簿商戦は始まったばかり。今後リシェルの不満点を解消してくれるものと出会ってしまった時の覚悟を決めておかなければいけない。というか何かもう悩みすぎて手帳も婦人之友家計簿もやめてポケット家計簿だけで生きて行こうかなと思ったぐらいの好い加減なオトナに成長しつつある今日この頃、秋を通り越して冬の気配すらありますがいかがお過ごしですか。

なんかしらん

 アパートの更新を目前にまた引っ越すことに決めた。今の住居から郊外方向へ徒歩20分ぐらいのやっぱりアパート。メリットは賃料とガス代の安さ、狭いけれど庭があること、物置が頑丈そうで広いこと、玄関フードがあること。
 前回の引越しは期限が決まっていたし私には初めての土地で、新婚ドリームも手伝ってうっかり新築物件に入ってしまったけれど、綺麗で設備は良かったし経験になったと思うぐらいで、ここで子供を生んである程度まで住みたいかといえば否だ。大手住宅メーカーの施工・管理新築物件から引っ越す先は地域密着型不動産業者仲介の管理とリフォームはしっかりな築22年物件。
 盂蘭盆には車も一台手放し、本格的に自転車と公共交通機関な生活になった。便利や新しさも良いけれど、旧きを知り尽くし使い倒し、のんびりじっくりほのぼのなほうが向いている気配。そんなこと分かり切っていたのに。
 あと婦人之友社の家計簿を買ってみた。買ってしまった…! 今年はあまりの使いにくさに途中で一度家計簿を変えてしまった私に伴侶から「来年は一冊で」と言われたため、色々な家計簿を見比べて、これにしかできない仕事がありそうなので選んだけれど、どうなることか。手帳はコクヨのCampusダイアリー(マンスリー)A6+A6横罫ノートを高橋のA6手帳カバーに挟むつもり。無駄なことは極力なくし、一年間無事終えられますように。笑うな鬼よ。

あり得ぬこと

 もう何年も会えずにいた同年の従兄弟の訃報を受けてからひと月以上が経ち、ようやく臙脂の服を纏った。
 今は無理でもいつかきっと再会できる、生家や私自身が何の疑いもなく幸福だった幼い頃の記憶を語り合える日が来ると、そんな風に思っていた剣呑は粉々に打ち砕かれ、後には香典の礼の葉書と悪い冗談のような結婚祝いが届いた。見慣れぬ叔母の手による婚家の姓は私の名前でないかのようで足が竦んだ。
 ひどく空しいと思う。また、悔しい、と思う。かれはあのきらきらとした思い出を語り合える唯一の人であった。それが私の勝手な思い込みであったとしても、対面して違うと罵倒されたほうが何倍もましだった。それだけ大切に思っていた相手の現状を、関係上憚られる立場にあったとはいえ、私は知ろうともしなかった。無力感と罪悪感が襲って来て、何度か夢に見た。

 木曜から右の手が痛み始め、楽観的にやり過ごしていたところ甲が腫れ激痛を伴うようになったので医者へ行った。腱鞘炎の診断と注射と痛み止めをもらい、以来不便な生活を送っている。
 叔母へ手紙を書きたいがままならない。いまだ腫れが引かず両手を使うことは何もできないので、伴侶にも迷惑をかけている。少し休んで、もっと力を付けたい。生きる力を。

 急逝したかれは表現の道へ進むことを諦めていなかった。故郷を出て後に引けなかっただけなのか、もう知る術もないが、同じ業を背負っているのかもしれないと思うこともある。しかしまた、故郷へ戻り、かれの生家である旧い大きな家で、土地と家族を糧にしながら安穏と暮らすかれをも夢想する。もう決してあり得ぬことだ。